本州の最北端、青森県では4月
中旬頃に桜の満開の季節を迎えます。「田打ち桜」とよばれるコブシのつぼみがふくらんでくると、名前の通り田んぼの準備が本格化していきます。稲作りは、毎年が一年生。毎日が真剣勝負。今の所、作業は順調に進んでいるとのことです。
●田んぼは生き物にとって、ゆりかごのような存在●
世 界でも屈指の生物多様性を誇る、日本の自然環境。とくに、田んぼには単にお米を供給するだけでなく、とても大切な役割があります。田んぼではトンボやカエ ルなどの小さな生き物が育まれています。それらが成長するともっと大きな動物たちのエサになり、田んぼを中心に豊かな生態系が広がっています。つまり、農 薬を使わずに育てられたお米を食べるということは、豊かな自然を維持することにつながるのです。
「田んぼの微生物が普通の3倍も生存!」
(JA津軽みらいの葛西さんより)
いつも太陽米つがるロマンをお召し上がり頂き誠にありがとうございます。太陽米生産者、古川さんの田んぼの微生物の数を調査したところ、一般の水田より3倍くらい多く生存していることが分かりました!“病害虫の発生しにくい豊かな土壌であり、農作物が大変おいしい” という評価をいただいたのです。これからも土づくりに力を入れ、病害虫の発生を寄せ付けない稲作にしていきたいと思います。」
●消費者の皆様へ●
昨年は雪解けの遅れでつがるロマンの苗づくり作業が5日ほど遅れ心配しましたが、5月以降は好天に恵まれて、作況指数「104」の豊作となりました。おいしいお米が生産でき、稲作農家は努力の成果を喜んでおります。(作況指数とは作物がどのくらい採れたか面積当たりの収穫量を平年の値と比べて比率として示す値です。)人口の減少と高齢化に伴い、お米の消費量は年々減少し、農家経営も圧迫されておりますが、私たちは有機農業を継続し、これからも「環境保全と安心・安全」に努めてまいります。太陽米の消費拡大にご協力をお願いします。
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わくわく!春野菜で元気ムクムク
(春は目覚めの季節。冬の間に、新陳代謝が落ちた体は脂肪や毒素、老廃物などをため込んでしまっています。そんな体をデトックス(解毒・浄化)してくれるのが旬の春野菜たちです!春は目覚めの季節。冬の間に、新陳代謝が落ちた体は脂肪や毒素、老廃物などをため込んでしまっています。そんな体をデトックス(解毒・浄化)してくれるのが旬の春野菜たちです!
作り置きに、 お弁当に!
◆ジャーサラダ (ビン詰めサラダ)
大流行のジャーサラダ、作り方はいたって簡単!野菜を味が染みにくいものから順にビンに詰めて、ドレッシングを入れるだけ。週末にまとめて作り置きしたり、朝食やお弁当に活用したりと便利。さっそくジャーサラダ生活、はじめてみませんか?
今回は、玉ねぎ、にんじん、レタス、きゅうり、ハッピートマト、ゆでたまごの順に入れてみました。野菜はなんでもイイんですよ。ドレッシングもお好みで。彩りをカラフルにすると春らしくて気分も上昇しますネ♪
お祝いやおもてなしに
◆春野菜のちらし寿司
春は何かとお出かけやおもてなしをする機会が多いもの。春らしい食材を少しだけ加えると、料理にぐっと季節感が出て盛り上がります♪サーモンのきれいなピンク色と、春野菜の様々な色合いが見た目にも楽しませてくれます。
酢飯に、甘辛に味付けしたしいたけ、たけのこ、酢れんこんを散らし、茹でた菜の花をわさび醤油で和えて飾ります。サーモンはお花の形にくるりと丸めて飾ります。見た目にも華やかで食べると抜群においしいちらし寿司が出来上がり♪
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味噌の仕込みは1年を通して行われますが、この冬の時期に仕込む味噌は「寒味噌」と呼ばれ、とりわけ香りやコクが際立ちます。初めての方も、作ってみると意外に簡単。今年も厳選素材をご用意しました。作る楽しさ、できあがりを待つ楽しみ、人にあげたく なる美味しさ。一杯のお味噌汁にいっぱいの喜び。我が家の味、手前みそを作ってみませんか!
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お味噌汁が大好きな子供たちに本物の味を(横浜市のI保育園・園長先生より)
手作りの味噌づくりを始めてもう10年以上になります。幼い頃は、田舎で母が当然のように家庭で味噌作りをしていましたから、その味に慣れており、市販品はどうも美味しくないと感じていました。
あるとき太陽さんに、みそ作りの手順を教えてもらい、せっかくやるなら、子供たちも物作りの現場を見せたいな、保護者の方が作ったお味噌を子供達に食べさせたいな、ということがきっかけで、手前みそ作りの声かけを始めました。みんなでワイワイと味噌を仕込み、初めて作った方もその後は各ご家庭で続けていらっしゃいます。
保育園では、手作りした味噌を給食に使っております。子供たちはお味噌汁が本当に大好きなんです。太陽さんで購入している煮干しも入れて「そのままお椀の具として一緒にたべましょうね」と伝えています。添加物が入っていない本物のお味噌ですから、贅沢ですよね。一度、本物の味を知ったら、市販の味噌は食べられなくなりますよ。
みんなに好評で、年々作る量が増えています!(横浜市旭区のM田様より)
我 が家はらっきょう、梅干し、そしてお味噌を自家製で作っていますが、息子夫婦がうちに遊びに来たとき、らっきょうや梅干しは持って行かないのに、お味噌だ けは「樽ごと欲しい」と持ち帰ってしまいます。うちでは茶碗の中に、自分で作った味噌を入れてお茶漬けにしたり、お鍋のときは水炊きにして、お味噌は鍋の タレとして具を絡ませて食べています。我が家の味噌は、皆から喜ばれるので、年々作る量が増えています。(横浜市旭区のM田様より)
自分で作れたことが一番の喜びになります!(横浜市泉区のK口様より)
大豆、麹、塩。この3つの材料で作れること!ひとつひとつの工程を丁寧にすること!自分で味噌が作れたことが一番の喜びとなりますよ。初めての方はまず1kgから挑戦してみてはいかがでしょうか。私は今年2kg作ってみようと思っています。
お味噌への愛着がわいてきました。(希望が丘店のお客様・T様より)
味噌作りを初めて10年。初めは大豆1kg から始めて年々作る量が増え、今では大豆3kg 分を作ります。作ってみて一番感じたのは、いたって単純で簡単だということ。一人でも出来るし、出来上がった味噌でみそ汁を食べるときの喜びと我が家の味 噌への愛着が湧いてきます。味噌作りを迷っているならぜひ挑戦してみて下さい!
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平成27年、あけましておめでとうございます。
新年を迎える度に、年々厳しさを増す異常気象への不安が脳裡をよぎる。地球規模の環境破壊対策は、1997年の京都議定書以来、世界の首脳が何回協議しても、いまだに目新しい一致点は見出されていない。繁栄か衰退か、人類の英智はその瀬戸際に立たされている。
国内の個々にあっても同様で多くの人が身体に何らかの不具合を持ち、病院の窓口は治療を待つ人で列をなしている。厚生労働省発表の国民総医療費は、昭和49年度には4兆4千億円であったものが、40年後の平成23年度は38兆5千850億円にまで膨らんでいる。人口の一人当たり30万1千900円使っていることになる。これは、国内総生産(GDP)の8.15%に当たり、国民総所得の11.13%である。豊かさを求め、これを謳歌しているかのような現代社会。いったいこれは何を意味しているのか。
体調不良で通院している人の多くが、意外と日常の食生活の乱れに起因している場合が多い。昔から「食は命なり。食誤ると病発す。病発しても食正しければ病治す」とあるように、食物にはそれぞれに持った効能がある。バナナやパイナップルをはじめ、熱帯産の輸入品やトマト、きゅうり、すいか等、夏に採れる作物は、暑さに対応しやすいように身体を冷やす効能が高い。従ってこれらを寒い冬に食すると余計に身体が冷えて体調が悪くなる。しかし、冷えが万病の元であることを知らない人が、意外にも多いのである。
土地柄やその時々の季節に採れたものを食する事が、その土地の人の体質には馴染みやすく季節の変化にも対応しやすくなる。このような
医食同源とか身土不二といった養生訓が、昔は各地域で日本人の生活の中に根付いていたのだが、栄養学とか分析学等の氾濫でいつの間にかどこかに置き去りにされてしまったようだ。質素な中にも昔の人達は身体が丈夫であったという事は、先祖伝来、伝統の中での食生活が自然な形で(持った)体質に馴染んでいたからである。
特に近年は、政治・経済はじめ、あらゆる面でグローバル化(国際化)される中で、生活文化までがごちゃ混ぜになってしまって、それが歪みと
なって現れているようだ。色々なものが氾濫する中、頭を使って良く整理しないと自然な暮らしをするには難しくなった社会である。大自然の営みを良く観察し、生活の中に活かせば、伝統の中の意義も良く理解できるし、明るく健康で自然な暮らしも身近に取り戻せるものである。
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会員の皆様(消費者)と全国の生産者が一同に会し、お互いの理解を深めるとともに、自然食の輪を体感できる「生産者と消費者の集い」。今年も沢山の消費者の皆様、生産者の皆様にお集まり頂き、感動の渦が拡がる素晴らしい集いとなりました。
消費者の皆様へ
消費者の皆様も「立派な生産者」です。都会にいながら自然農法・有機農法で育てられた作物を選ぶということはホタルやトンボ、ドジョウやメダカを育てることにまで繋がっています。そして生産者も意欲が沸きます。これからも一緒に薦めて行きましょう!(大分県の佐藤俊徳さんより)
第一部の活動報告より
生産者代表、大分県の佐藤俊徳さんは「おいしく安心できる野菜をつくる」のみならず人間を含めた生き物の健康も私たちは考えながら生産していく使命がある」さらに、若い人を育てて一人でも多くの人をこうした農業に導きたい。」と、日々葛藤しながらも必死に自然や人と向き合い取り組んでおられました。
続いて、活動報告・消費者代表の山口悦子さん。長年太陽食品を利用して下さっている山口さんは、ご本人曰く「体の半分は太陽さんで出来上がっています!」とうれしいお言葉。さらに「生産者の皆様に一年に一度でもお会いできるだけで、食べているものへの愛情が一層増し、あたたかいものを頂いていることを実感します。」と集いの意義を言葉にしてくださいました。
初参加!レモンの泉さん
「皆様には感謝に感謝です!」とおっしゃるレモンの生産者、愛媛県の泉さんは御年84歳で現役。泉さんのレモン作りを歌にした「レモンのうた、ミミズのささやき」を発表してくれました。基調講演の中山氏が開発した植物マグマもすでに使っており「なんとしてでも農薬のない農業の確立を目指して、まだまだ頑張ります!」という元気なハリのある声と終始にこやかなお顔に参加者にも自然と笑顔がこぼれていました。
毎年恒例!生産者と消費者が班別に分かれて交流する座談会は今年も大盛り上がり。昨年よりも時間を長く取りましたが、まだまだ話がつきないようでした。
デニッシュハウスさんのパンの試食コーナーや善光園さんのお茶の試飲コーナーも大賑わい。
「自然に生かされている事に感謝を致しましょう」と佐藤成志先生がまとめて下さいました。
今年は新しい試みも!
第一部の座談会後、参加者の皆様全員に”ふせん”をお配りし、感想を書いてボードに張っていただきました。生産者や消費者の皆さんが書いて下さった沢山の感謝の言葉や感動がボードに溢れていました。
第二部は華やかで充実のひととき!
三ツ星レストランよりすごい!?ビュッフェには太陽の食材がいっぱい!日頃食卓に並ぶ、野菜・果物・自然食品を作って下さる生産者の方々と、会食しながら、直接お話が出来る良いチャンスとなりました。お互いに理解を深め、自然食の環を広げていく会として、今年も大いに盛り上がりました。
~中山栄基氏の基調講演~「自分の体は自分で治せる」
厚生労働省の毒性研究機関に携わった後、東京女子大学、慶応大学などで化学物質の毒性研究に携わっていた中山栄基氏は現在、化学物質への危機感から、野生植物から摂れるミネラル(植物マグマ)を利用した「毒を消す」研究をされています。
「”毒”という漢字はどう書きますか?下の部首は”毋(なかれ)”~するな、という意味です。そして上の部首は土に棒が一本多い。漢字の由来は諸説ありま すが、ここで言いたいのは「土の中に余分なもの(毒)が入っているものは食うなかれ、という先人の教えなのではないでしょうか」
又、中山氏によると様々な病気の原因は私たち人間の身体のミネラルバランスとかけ離れているものを食べているからだとも言います。
「本来の野生植物は酸素が70%炭素が20%、水素が8~10%窒素が0.2%、ミネラルが2~3%。一方で人間の体は酸素が60%、炭素が20%、水素 が10%、窒素が2~3%、ミネラルが数%・・・つまり、人間の体と本来の植物は”拮抗(きっこう)”しているので、野生の植物のミネラルバランスをその ままとりいれることで、本来の自然治癒力が発揮されるのです。」「毒の研究」という新しい切り口からの中山氏の講演は参加者にも新鮮に聞こえたのではない でしょうか。
中山栄基氏の講演について
・講演の時間が足りなかった
・もっと詳しく聞きたい!
・実際の商品が知りたい!
・どこで手に入るの?
・具体的な使い方は?
などのお声を頂戴しておりましたため、中山栄基氏による勉強会を開催することとなりました。年明けに開催予定です。詳細が決まり次第ご案内いたします!
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生産者と消費者、思いを一つに。「稲刈りツアー」に行ってきました!
10 月4、5 日に、有機米「太陽米つがるロマン」の産地、青森県へ稲刈りツアーへ行ってきました!台風18 号が日本に接近中で天候を心配していましたが、2日間を通して雨天に合う事もなく良い天候に恵まれました。稲刈り体験は、お米の生産者の一人、米村さんの圃場で。なんと我々が到着するほんの30分前まで、まとまった
雨が降っていたそうです。到着した時には雨は止み、時おり雲と雲の隙間から青空が覗くほどでした!
ワーッ!キャー!雨上がりで田んぼの生き物も大歓迎!
稲刈り体験をした圃場には、今まで雨宿りしていた大量のバッタやイナゴ、カエルまで、我々を歓迎してくれるかのように元気に飛び跳ねていてびっくり!有機米の田んぼでの稲刈り体験は、最初は不慣れなため、ワー!キャー!と叫び声が飛び交う中で始まりました。生産者の米村さん、古川さんの指導のもとで作業を始めると、「カマを入れて稲を刈り取る瞬間がサクッ!として気持ちいい!」と徐々に皆慣れてきた参加者の皆さん。いつのまにか夢中で稲刈りに没頭していました。
「へぇ~そうやってやるんですね!」
「ほうらここにも生き物がいるよ~」
「自然農法の圃場には沢山の小さな命が育まれてるのだなぁ~」
思いを一つに。生産者と交流会
陽が落ちると寒さも増してきたので公民館へ移動。生産者を囲んで交流会です。農作業を終えた米村さんが持って来てくれた収穫したての茹で枝豆や、農協婦人部の皆さんの手づくり大福!おいしいおもてなしで、心も体もホッと一息。
さらに場所を変えて、夕食をいただきながら最後の交流会。生産者の古川さんから現代の環境問題・健康問題についてミニ講義がありました。私達の健康や地球環境を改善するためには化学農薬・化学肥料に頼らない農業が拡大していく事が必要。また、消費者側としては「自然農法の作物を食すること」で農家を支援
していくこと…その循環の大切さを古川さんのお話から改めて痛感させられました。
講義をしてくださった生産者の古川徹さん。
参加者の皆さんも真剣です。
会員の皆様からお寄せ頂いた「生産者へのメッセージ」を交流会で生産者へ贈呈。「明日への活力になります」と、とても喜ばれていました。
■消費者の皆様へメッセージ
有機米生産者の横山英樹さんの話によると、「平年の青森の夏は、8月初旬のねぷた祭りが終わると暑さが落ち着き過ごしやすい気温になるんですが、ここ3年くらいは残暑が厳しくて、8月の農作業は過酷が極まる程でした。 一方、今年の夏は平年通りの青森の気候が戻ったので、お米の作柄(生産量)は豊作です!!」と
満面の笑みで応えてくれました。稲刈りを終えたお米は現在、もみずり、乾燥作業などで調整中。お届けは11 月予定です!
<<有機米生産者 米村英樹さんからのメッセージ動画が届きました!!ぜひご覧ください!!>>
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津軽平野の真ん中、岩木川流域の肥沃な土地で百有余年の永い年月を経て、先人たちの努力の末、りんご専用農園として開園しています。
竹嶋りんご園のはじまり
りんごの受粉は、数種類のりんごの花粉をつけて受粉させる「他花受粉」というもので、ひとつひとつを手作業で行うため、農家にとって受粉作業は大変な苦労でした。昭和25年、竹嶋儀助さんが「マメコバチ」による受粉に成功し、その方法を多くのりんご農家に教え広めていきました。昭和35年には、最大の害虫ハマキムシを、その天敵である「ミカドドロバチ」で駆除する方法を確立しました。竹嶋りんご園のはじまりこのふたつの発見は、りんご農家にとって画期的なことでした。そして、竹嶋さんは環境にやさしい自然農法で、おいしいりんご作りに心から努めていきました。
竹嶋さんのりんご作りは三代継承しています。
自然と共存すること、
そして研究熱心。「私の
りんごは無毒りんごです」
と言い切った儀助さん。
そのりんご作りへ情熱は
多くの人を支えました。ト
儀助さんのりんご作りを
見て、聞いて学びなが
ら、何度も何度も失敗
を重ね、皮ごと安心のり
んごを作り続けました。
さらに美味しいりんごを
毎年食べて頂けるよう
に。土づくりや品質保
持に気を配り、今も努
力を絶やしません。
りんごの命はしっかりと次の世代へバトンタッチされています。
「くすり」をまかなくても害虫駆除ができる!
竹嶋りんご農園の先々代・竹嶋儀助さんは、あるとき大変おもしろい研究をしました。りんごの害虫であるハマキムシ対策に殺虫剤ではなく、天敵の「ミカドドロバチ」を
利用したのです。ミカドドロバチは、畑の中の小屋の軒下に取りつけられた竹筒の中に卵を産み付けます。筒の中でミカドドロバチは、捕まえたハマキ虫の幼虫を仮死状態にして側に卵を産み付け、ふ化した幼虫の餌として用意しておくのです。こうした天敵利用による害虫駆除は、農薬を使わない畑でこそ初めて出来ること。竹嶋さんの畑には盛り沢山のアイデアがちりばめられています。
一方、一般のりんご園では・・・「りんごは農薬が作る」と言われるように、高温多湿な日本では、りんごの栽培は難しく一般的な農法では殺虫剤や落果防止剤等が、年間20回以上も使われています。
竹嶋有機農園 ふじ(A級)5kg
竹嶋有機農園 ふじ(A級)10kg
竹嶋有機農園ふじ【特選品】5kg
竹嶋有機農園 紅玉(A級)4.5kg
竹嶋有機農園 紅玉(A級)9kg
竹嶋有機農園紅玉【特選品】4.5kg
竹嶋有機農園
ジョナゴールド(A級)5kg
竹嶋有機農園
ジョナゴールド(A級)10kg
竹嶋有機農園
ジョナゴールド【特選品】5kg
竹嶋有機農園 王林(A級)5kg
竹嶋有機農園 王林(A級)10kg
竹嶋有機農園王林【特選品】5kg
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中沢さんからの動画メッセージをぜひご覧ください!!
今年も中沢さんの農園にはおいしそうな桃がたくさん実をつけました。桃は古代中国では不老長寿の実として珍重されたといわれますが、高温多湿の亜熱帯気候の日本では病虫害の被害を受けやすく育てにくい果物です。そのため一般の農家では収穫までに農薬を20回もかけます。これでは不老長寿どころか早死しかねませんね。でも、中沢さんの桃は除草剤や化学肥料は一切使わない無農薬での栽培。ではどうやって病虫害を防いでいるのでしょうか?
中沢さんの桃づくりの苦労と工夫
桃のおもな病気は縮葉病、灰星病、線穴細菌病、うどん粉病、ススハン病、黒星病など。害虫は、アブラムシを始め、シンクイムシ、ハマキムシ、ハモグリガ、カメムシ、カイガラムシ、ダニほか数多くいます。無農薬栽培のために、中沢さんは独自に考え出した防除法を行っています。まず病気対策ですが、縮葉病には硫黄が効くので硫黄成分を水でうすめた液を
木全体にかけて予防。灰星病予防には1日も早く袋かけをして雨に当てないことが大切。収穫1週間前に袋を取り木酢液を水でうすめて木全体にかけます。木酢液はうどん粉病、ススハン病、黒星病などの予防にも効果があります。線穴細菌病は広がるのを避けるため病気にかかった実を見つけ次第、土中に埋めるより他はありません。害虫対策としては、カメムシは朝早く木をゆすって落ちてきたところを拾って退治。ダニは木が乾燥しないように水をかけることで発生を防ぐ。また冬の剪定のときに木にこびりついたダニをワイヤーブラシでこすって取るのも効果があります。アブラムシ、シンクイムシ、ハマキムシ、ハモクリガ、カイガラムシには木酢液、そして忌避剤としてトウガラシ汁を散布します。このようにさまざまな工夫と手間を惜しまない手作業による防除です。
自然農法を始めたきっかけ
中沢さんが自然農法を始めたのは、30年ほど前の出来事がきっかけです。「献血の時に血液検査をしたら血が薄くて献血できないといわれ、病院で追跡検査をしてもらったところ、原因は農薬だと言われショックを受けました。当時、西ドイツで作られたよく効く農薬が出回って、ホタルもイナゴもバッタも皆死んで自然の生態系が壊滅するほどの影響がありました」と。それでもほとんどの農家には背に腹は代えられないとばかりに農薬を使い続けていました。
「農薬をやめ、無農薬で最初は思うように作れなくて本当に大変でした。周囲の反対もありました。試行錯誤を続けて何とか自然農法による無農薬栽培がうまくいくようになるまで15年かかりましたね」と言葉少なにご苦労を語ります。中沢さんは桃の他、すももや干柿(枯露柿)を届けてくれます。ぜひ一度中沢さん苦心の賜物の桃を味わいませんか?
中沢さんの桃づくりのこだわり
①病害虫に負けない桃の木になるよう、土づくりに力を入れています。
②化学肥料・化学合成農薬は使いません。
③お客様に届いたとき、ちょうど食べごろになるように、桃は熟度70%のほぼ完熟状態で出荷しています。(一般市場では熟度50%での出荷がほとんどです)
④毎日桃の木に話しかけ声を聞きながら、我が子
のように大切に育てています。
5月中旬、弊社の仕入担当者とともに、「奇跡の桃」生産者・山梨県の中澤さんを訪ね、桃作りについて、お話しを伺いました。
●今はどんな作業をしていますか?
「寒波に耐えぬいた実がだんだん大きくなってくる5月の時期は、小さい実を取り、残った実にしっかり栄養がいくようにする摘果(てっか)作業。目で確認しながら1個1個実を取ります。ここでしっかりと見極めて摘果することが重要。」とのこと。
「今年は特に、残しておくべき実が少なくて、確実に収穫量は減るけれど、あとは桃の力を信じて、最後まで順調に大きくて美味しい桃に育ってくれるよう願うばかりです。」
▲正常に生育中の桃の実。
種が白く、順調に育っている証拠です。今年はこういった正常な実が少なく、厳しい年です。
▲寒波の影響を受けた実。
中の種が茶色く変色してしまっています。摘果作業で取り除きます。
▲取り除いた桃の実たちがこんなに!もったいない・・・。でも、美味しい桃を実らせるためには仕方がないのですね。
「幹の色が違~う!」
左は慣行栽培の桃の木、右は中澤さんの桃の木です。木の幹の色が違うのがお分かりでしょうか?
中澤さんは、病害虫を防ぐために、木の1枝1枝に、はけで硫黄を主体とした液を塗布。幹が白いのはそのため。無農薬の証拠です。無農薬での栽培で木の生命力を維持しつつ、病害虫を予防する方法です。
「野生桃の実で、丈夫な苗づくり」
いま接ぎ木用に育てている桃の苗。実は本栖湖(もとすこ)の湖畔にある、野生桃の群落で拾った実から育てているんです。これで丈夫な苗が育ちます。その苗を老木に接ぎ木します。
「畑の土がふかふか」
農薬を使わない中澤さんの畑の土は、微生物が
生きていて、歩くとふかふかしています。
「赤い芽、なーに?」
この赤いのは、桃の木の新芽。これが来年伸びて枝となりその先に桃の実がつきます。新芽はとにかく大切。桃の木を触るときは新芽を傷つけないように!
「中澤さんの手」
奇跡の桃を長い間作り続けてきた中澤さんの手。皺の一つ一つにこれまでの繊細なお世話と苦労が刻まれているようです。
中沢さんからの動画メッセージをぜひご覧ください!!
『中沢さんの奇跡の桃』ご注文はこちらからどうぞ。
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伝統的な醸造法を守りつついち早く有機しょうゆ造りに取り組んだ太陽醤油の蔵元「弓削多醤油」さんと、昭和5年の創業から70年以上にわたり、味噌作りの伝統を継承してきた太陽味噌の蔵元「新井武平商店」さんを訪ねました。
弓削多醤油さんを訪ねて・・・「皆さん今日は五感でしょうゆを感じて下さい!」
大正12 年創業の弓削多醤油は、埼玉県日高市と坂戸市にまたがって500m 程離れた場所に工場が隣接し、新しいしょうゆ蔵は見学しながら学べる施設「醤遊王国」として一般に公開されています。今回は4代目社長の弓削多洋一さんに醤油の原材料、造り方、丸大豆醤油って何?醤油の搾り方、木桶の秘密など興味深いお話を伺いながら見学しました。身近な調味料でありながら知らないことも多く、参加された皆さんも熱心に聞き入っていました。
「もろみの蔵に入ると、不思議と元気が出るんです。微生物がたくさん働いている空間では人間も気持ちが良くなるのでしょう」と弓削多さん。見学した私たちも五感で満喫し、とても満たされました。
<視覚> 微生物の躍動 もろみの発酵風景
<臭覚> これこそが日本の食文化の源!!
しょうゆ、もろみの蔵の香り
<聴覚> もろみの生きている音「ボコ、ボコ」
<味覚> しぼりたての生しょうゆ
(甘くてやわらか。最高の味!!)
<触覚> 木桶の歳月を感じるあたたかさ
新井武平商店さんを訪ねて・・・「数あるうちの味噌の中で太陽味噌は特別なんです」
埼玉県秩父郡皆野町。昭和4年にみそ製造業を創業した新井武平商店の3代目、新井藤治さんが工場を案内してくれました。新井さんの説得力のある話ぶりに、参加した方々もうなずきながら聞き入っていました。工場見学の後は、地域の人のために平成16年から解放しているというホールで昼食タイム。お漬物や自慢のお味噌汁の試食も頂き、心も体も満足のひと時を過ごしました。
粒みそは大手メーカーでは粒みそは作らないってホント?
こしみそと言うと上品で高級なイメージがありますが、いうなれば出来上がった粒味噌をこしたものです。一方粒味噌は出来上がった味噌そのままだから、大豆の旨みを存分に味わうなら粒味噌に限りますね。実は大手のメーカーでは、粒みそはほとんど作らないんです。なぜなら、出来上がりそのままを出荷するため、異物の混入などのチェックに手間を要しコストがかかります。新井武平商店さんでは、特別に用意した大豆の旨みを自然醸造で引き出した、最高のおいしさを味わってほしいという理由で、粒みそを提供しています。太陽粒みそは本当に貴重なものなのです。
●スタッフレポート●
太陽醤油、太陽味噌の蔵元見学ツアーに行ってきました。今回、会員の方々と共にスタッフも含め、35名で蔵元の弓削多醤油さん、新井武平商店さんに伺いました。当日の天候は予報通りの雨でしたが、不思議と太陽食品の行事って、雨が降っていても現地に着くと晴れてしまうんです。
蔵元へ行って太陽醤油の弓削多さん、太陽味噌の新井さんに会ってその人柄と伝統を守りながら合理化できるところは合理化し、80年、90年と守り続けている情熱を感じました。ユネスコで日本食が無形文化遺産になり、海外では日本食がブームになり、醤油も味噌も注目を浴びるようになってきていますが、当の日本人は醤油の消費量が毎年2%ずつ減っていると聞き、もっと普及しなければと感じました。
醤油も味噌も、国内産の大豆は貴重ですが、太陽食品ではさらに有機の大豆、有機のお米を手配して仕込んで頂いています。太陽食品専用の桶があり、見ると愛着がわきますよ。ツアー参加者の方々には゛五感”で感じて頂き、帰りのバスの中では皆さま良い顔になっていました。そういえば弓削多さんが「蔵の中に入るとな んとなく良いエネルギーをもらい、気持ちよくなるんです」とおっしゃっていましたが、そのせいかなと、今になって思います。
太陽食品 社員・浅田
『太陽醤油』『太陽味噌』のご注文はこちらからどうぞ。
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