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自然の環のなかで育った、正真正銘の生命あふれるお茶

増田さん お茶 ひなた表紙

静岡県榛原郡金谷町は日本の代表的な茶所。眺めのよい斜面一面に茶畑が広がります。

増田さんが、農薬を使わずにお茶の栽培を始めたのは平成五年のころ。当時は無農薬でお茶を作る人を知らず、周囲からは「農薬なしでお茶ができるわけがない、経営が成り立たない。」と言われていました。

一般のお茶栽培では、農薬散布を年に十回以上行うと同時に、旨み成分であるアミノ酸の含有量を高くするために化学肥料を与えます。「農薬や肥料をたくさん使って、まるで毒のようなお茶を売って儲けるようなことはしたくない」と、増田さんは強い信念を持って、赤字覚悟で無農薬でのお茶作りに取り組み始めました。

増田さんのお茶づくり

農薬や化学肥料は、土壌や地下水の汚染を引き起こす上、自然の生き物を狂わせてしまう恐ろしいもの。増田さんは「土が良くなれば茶の木も育つ!」と、土の中の自然循環を復活させるためのあらゆる方法を試し、微生物肥料にたどり着きました。

おかげで増田さんの畑は、自然の生き物で一年中賑やか!キジや山鳩、カエル、クモ、ミミズ、カマキリ、たぬき、うさぎ、ヘビなどなど・・・。
「そこにあるもの、いるものは、必要があるからいるんです。」自然の姿そのままに、お茶の木も力強く根を張り、新芽を出して茶摘みを待つばかりです。

有機栽培のお茶づくりを始めたきっかけ(善光園さんのホームページより)

『私は高校を卒業後、会社員として仕事をしてきた中で、生協に7年程お世話になっていました。その時に食品添加物、農薬の危険性を知り食の大切さに気づかせてもらいました。そして31歳の時(平成3年)家業を引き継いでお茶栽培に取り組んだのです。
父や周りの先輩、農協の方などに農薬の事、肥料の事、仕事の手順を聞きながら「良いお茶を作らなければ」と 努力する日々が続きましたが、年間に使う農薬の多さにも驚いていました。
ある日、農薬散布をしていて、「 ウッ、気持ち悪い」と吐き気をもよおす事がありました。「 これは危ない。自分がこんなのをあびていたら、いつか病気になるのではないか」と不安になりました。
実際のこんな経験と前に仕事をしていた生協での知識の中から、やはりもっと自然に合った安全なものを作らなければと思ったのがきっかけとなりました。
まずは自分の健康、家族の健康の為に始めたのです。
手探りの中、勉強と実践を繰り返し、多くの出会いもありました。そして、私たちが有機栽培で農業をしていくことは、自然環境の為、ひいては日本の為、地球の為、になる取り組みなのだと自覚しました。私たちの小さな芽がやがて大きく広がって昔の自然が戻ってくることを願っています。

増田さんのお茶バナー

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