太陽食品 お野菜の生産地からのご提案

本物ぶどう生産者、長野県の吉池さんの畑に行ってきました!

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8月10日、豊かな山々に囲まれた千曲川流域にある、長野県の吉池さんの畑を訪ねました。千曲川流域は雨の少ない内陸性気候で、乾いた気候を好む作物の栽培に適しています。ただ、今年は例年になく雨が降らず旱魃で、千曲川沿いの長芋とごぼう畑には、5年ぶりにホースで水をまいた、とのことでした。

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自然農法のぶどう作りは「親父の代から」と吉池さん。ご両親の代から数えると、60年以上にもなります。
「この辺りで巨峰に初めて挑戦したのが親父でした。当時は、『あんなものは難しい』と周りの農家はやりませんでしたが、親父は『上手に作ればできるはず』と、4本苗をもらってきて植えたのが始まりです。」初めて植えたそのぶどうの樹は、それから50年も生きて、美味しい実を私たちに届けてくれました。

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ただでさえ難しい巨峰作りを、自然農法で始めた吉池さん。軌道に乗るには時間がかかったといいます。まず自然農法は「土づくり」が第一です。
「当時は堆肥にする草を千曲川の堤防で刈り取り、リアカーでせっせと運んで、畑に15cmくらいの厚さに敷き詰めるのを繰り返し、それを5年、6年と続けました。10年目くらいでやっと出来るようになったかな、と見通しがついたところで、親父が56歳で亡くなりました。私はまだ20代でした。」と吉池さん。

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それから、ご両親の自然農法を受け継ぎ、太陽食品とも出逢い、毎年、毎年、手探りで工夫を重ねながら「お客様に安心でおいしいぶどうを」との一心で続けてこられました。

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一面に広がるぶどう畑の棚は低く、腰を曲げてかがまないと歩けないほど!ぶどうの実の重さで低く垂れさがっているのです。
ナイアガラぶどうは袋がけをしておらず、病気にも負けずに無事に美味しく熟すのを待っているところです。

木酢液を利用して害虫対策をしたり、鳥がぶどうを食べに来るのを防ぐために、ネットを張り巡らせたり、天敵の鳴き声を流したり、発砲音で威嚇したりと、あらゆる対策をしていました。

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千曲川沿いの長芋畑、ごぼう畑にて。
太陽食品の鶴田代表と。

ご両親の代から自然農法の畑を何十年もの間、守り続けてきた吉池さんの精神には感動するばかりでした。

吉池さんのぶどうは8月下旬から始まります!
長芋やごぼうは11月頃よりお届けできる予定です。
お楽しみに!

吉池さんの自然農法「本物ぶどう」はご注文受付中です!
丹精込めて育てられた旬の味覚を、今年もご賞味下さい。

旬の野菜で免疫力アップ!

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突然、花粉症になった、疲れやすい、身体がだるい、風邪をひきやすい、なかなか治らない、ストレスが多く胃が痛い、肌がかゆい、吹き出物で悩んでいる、切り傷、すり傷の治りが遅い、口内炎ができる、のどがはれやすい、などなど、、、こんな体の症状に覚えがありませんか??

思いつく症状があればそれは正常な免疫力が欠如しているサインです。今すぐ食事の改善をしたいところですが、何でもいいわけではありません。本来の免疫バランスを取り戻すためには、農薬や化学肥料に頼らずに自然農法で作られた、生命力溢れる作物を選ぶことがカギとなるのです。

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花粉症、骨粗鬆症予防にアクが少なく調理しやすい

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小松菜

江戸っ子はお正月のお雑煮に小松菜が欠かせなかったとか。小松菜は寒さに強く、霜が降りると味がよくなると言われます。江戸時代初期に、現在の東京都江戸川区小松川で作られ始めたことが名前の由来の小松菜。非常に栄養価が高く、貧血の予防改善、骨粗鬆症の予防、イライラ解消、抗ガン作用、美肌効果、老化防止、風邪の予防などに効果があります。
あくが少ないので下ゆでなしでもお浸し、煮浸しにお使いいただけます。炒め物、煮魚のつけ合わせなどにも。ゆでるときは火が入りにくい根元から入れるようにして、しゃきしゃきした歯ざわりを残してゆであげましょう。

便秘と貧血、女性の2大お悩みを一挙に解決!

ほうれん草

ほうれん草

「ホウレン」とは、中国語で「ペルシャ」という意味。江戸時代初期に、原産国のペルシャ(現イラン)から中国を介して日本に伝わりました。とても栄養豊富で貧血・高血圧・動脈硬化の予防、眼精疲労の予防改善、美肌効果などがあることが分かっています。

ほうれん草は下茹でをしてアク抜きを。油でいためて食べれば、カルシウム・鉄の吸収率もバッチリ!おひたし、白和え、お味噌汁、オムレツ、野菜炒めなど、和洋中でメニューがいくらでも思いつくから、毎日食べても飽きないので嬉しいですね。  

廣井さん

抗酸化力が高く生活習慣病の予防に!

にんじん 松浦さんの

にんじん

子どもの頃から「体に良いから食べなさい」と言われるにんじん。それもそのはず!だいだい色の色素は、にんじんが語源となっているカロテン、赤色はリコピンで、どちらも抗酸化能力が高いため、あらゆる生活習慣病の予防に効果があります。油を使って調理すると、ビタミンAの効力が増します。
今は一年中出回っているのですが、一番おいしい時期は秋から冬にかけてとされています。夏は冷蔵庫の一番温度の低い場所に、冬は野菜室に入れておくといいでしょう。
また、人参は収穫前の状態と同じにして保存すると長持ちします。

「大根おろしに医者いらず」暴飲暴食に効果的

松浦さん大根

大根

大根と言えば、おでん!また焼き魚やハンバーグに大根おろしを乗っけて食べたり・・・。普段何気なく食べている大根ですが、生の大根にはアミラーゼ(デンプン分解酵素)、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)などの消化酵素が豊富に含まれており、胸やけや胃もたれ、がん予防にも効果があります。
大根炊き、ふろふき大根、おでん、田楽、大根スープなどとさまざまな料理に活躍。生食では大根おろしやサラダに。葉に近い部分はサラダなど生で、真ん中の太い部分はおでんなどの煮物に向きます。先は辛味が強いので、おろして薬味などに。

松浦さん

免疫力を高め風邪予防、美肌に、イライラ防止に

菜の花

菜の花

菜の花には免疫力を高めて風邪を予防するβカロテン、肌荒れ予防にもなるビタミンC、女性に不足しやすい貧血対策の鉄分や、妊婦さんに摂ってもらいたい葉酸、イライラを抑えるカルシウムなどが豊富です。葉はもちろん、花弁やつぼみまですべておいしくいただけます。
おひたしや辛子合えがおすすめですが、苦味に弱いお子様の場合は、ハムなど、好きな食材や調味料と合わせて調理するのがおすすめ。ポイントは、せっかくの風味や食感を損なわないように「サッと」茹でたり炒めたりすること。時間をかけないことがポイントです。

緑黄色野菜の代表。お料理の彩りにも

ブロッコリー

ブロッコリー

緑黄色野菜の代表格ブロッコリー。ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEを豊富に含んでいます。これらはビタミンACE(エース)と言われ、それぞれ単独で摂るよりも、同時に摂った方がそれぞれの効果を高め合うそうですよ。ガン予防、貧血予防、胃潰瘍予防などなど。うれしい食材ですね。
ブロッコリーは塩少々を加えると、色鮮やかに茹で上がります。サラダ、あえ物、炒め物などに。ブロッコリーの茎は皮をむくと、中はやわらかく甘みがあり、茎にもたくさん栄養が含まれているので、薄切りにして、歯ざわりよくゆでてまるごとお使い下さい。

さとう農園さん

2個でレモン1個分のビタミンC

いちご

いちご

イチゴが日本で栽培されるようになったのは約100年前から。日本に伝わったのは、江戸時代の終わりごろで、オランダの船によって長崎に持ち込まれました。
ビタミンCが豊富で、レモン1個分に相当するビタミンCの量を、いちごではたった2個程度でとれてしまいます。

<イチゴの洗い方3ヶ条>
1.食べる直前まで洗わない。(水っぽくなってしまうため)
2.洗うときはヘタをとらない。(ヘタから水分が入り水っぽくなってしまうため)
3.素早く優しく水洗いをしてしっかり水をきる。(ビタミンCの損失を防ぐため)

古賀さん

おなかの調子を整えながらダイエットや疲労回復に

キウイフルーツ

キウイフルーツ

キウイと言えばニュージーランドが有名なものですが、意外なことに原産は長江流域などの中国中部。「チャイニーズ・グーズベリー」とも呼ばれます。キウイ1個にはバナナ3本分の食物繊維が含まれており、おなかの調子を整える効果があります。またビタミンCが豊富で、常食すればシミ、ソバカスなどの予防に役立ちます。
意外と腹持ちがよく朝食やおやつ、デザートとして食べると、いつの間にか体重が減っていたという人も。お肌の調子を整えながらダイエットができたら一石二鳥ですね。

キウイには抗酸化作用の高いビタミンEや乳酸の生成を抑える有機酸なども含まれており、疲れた時に食べるとリフレッシュします。

石綿さん

太陽食品おすすめの旬の野菜は こちらからご注文いただけます。

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今が旬!天然のサプリ。ハッピートマト

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ハッピートマトは、円錐型をした高糖度ミニトマトです。太陽食品で扱うようになってからずっと、旬の季節にはご注文が殺到する人気商品!しかし、その栽培は「トマト界の荒馬」と呼ばれるほど難しい品種なのだそう。誰も手を付けずにいた中で、生産者の川谷さんは果敢に挑戦!今では毎冬、美味しさと一緒に、ハッピーを届けてくれています。

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ハッピートマトの川谷さん

太陽米 普及の原点は生命力

普及の原点は「生命力」でした。

食べ物もほとんど受け付けないようになった病床の方に自然農法産米のおかゆを差し上げたところ「おいしい~!」と食べてくれました。弱っていた体が、お米に込められた「いのち」によって輝きを取り戻した瞬間でした。食べ物はただ栄養を摂るためだけではなく、食べ物に込められている「いのち=生命力」をいただく。これが太陽米普及の原点です。

どちらのお米を選びますか!?

お米の実験

1989年、太陽食品では興味深い実験を始めました。お米を水道水に浸してビンに密封し、常温で保存したのです。
約20数年が経った現在、お米は写真のような状態になりました。右は化学農薬などを用いた「化学農法」の玄米、左は化学農薬などに頼らない「自然農法」の玄米です。
「化学農法」のビンは米粒が腐って溶け、水は黒くよどみ、刺激のある腐敗臭がします。一方「自然農法」のビンは米粒の姿が残り、水は茶色に変色しているものの、穏やかな発酵臭がただよいます。
米粒が腐らないという事は、自然農法米に強い抗酸化力や生命力がある証です。

太陽米つがるロマン おいしさの3つのヒミツ

田植え ときわ村

古代語で「命の根源」を意味する稲(イネ)=お米は、はるか昔から私たちの健康を支えてきました。「太陽米つがるロマン」のふるさとは、二千年前の弥生時代から稲作が営まれていた米作りの適地、青森県藤崎町。化学農薬や化学肥料を一切使わない安心のお米を作り続けて30年以上。何十年食べ続けても変わらない太陽米のおいしさのヒミツとは・・・

太陽米おいしさのヒミツ! その① ミネラル豊富な雪解け水と肥沃な大地

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おいしいお米が出来る第一条件はミネラル豊富な土。なぜなら、根から吸収したミネラルがそのまま栄養素となるからです。
太陽米のふるさとは、東に八甲田連峰、西に津軽の霊峰・岩木山、 南に世界自然遺産の白神山地が連なり、更に津軽三大河川である浅瀬石川、平川、岩木川の合流点で、水と緑の豊かな自然に囲まれています。このことがミネラルを豊富に含んだ雪解け水を田んぼに注ぎ肥沃な大地を生み、おいしいお米を育ててくれます。

太陽米おいしさのヒミツ! その② 無農薬での米作りに最適な気候

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夏でも湿度が少なく、稲の害虫、病気の被害が少ない冷涼な気候は無農薬での米作りに最適です。また人間にとっては試練となる冬の豪雪も、お米作りには、ありがたい条件。害虫や病原菌の越冬を防いでくれるのです。

太陽米おいしさのヒミツ! その③ 冷めても美味しいAランクの食味!

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品種としては、つがるロマンはコシヒカリの孫であり、あきたこまちの子にあたります。そのため、コシヒカリのような粘りや弾力と、あきたこまちの食味を合わせ持っているので、冷めてもおいしいと好評です。

太陽米つがるロマンができるまで

3月 環境に負荷のない「お湯」で種を殺菌

温湯

イモチ病など、稲の成長に被害を及ぼす病原菌を死滅させるために「温湯(おんとう)種子殺菌」を行います。61℃の熱湯に5分間浸した後、冷水で冷やすだけ。危険な廃液が出ないので環境にも負荷がありません。

ゆき

4・5月 苗づくり・田んぼの補修・耕起・田植え

耕す

3月に「温湯種子殺菌」を済ませた籾をお風呂や催芽機を使って芽を出させ、苗箱にまきます。種まきから約20日で苗が大きく育ちます。田んぼ補修や畔(くろ)はり、耕起もよい土づくりのために念入りに行います。5月に田植えをします。

田植え

6月 草取り・除草

真夏の草取り

この時期は草が伸びるのも驚くほど早いので、雑草対策に負われます。除草剤も農薬も使わない有機の田んぼには雑草も多いけれど、虫や鳥もいっぱいで、にぎやか!自然の生態系の営みをみることが出来ます。

8・9月 穂の出始め・登熟期

穂の出始め

稲の実りを左右する重要な時期。天候に一喜一憂です。
無事収穫を迎えるまで、真夏の太陽が照りつける中、黙々と腰を曲げて広い田んぼの草取り作業が続きます。

田んぼの生き物たち

太陽米の田んぼには虫や鳥がいっぱい。アゲハ蝶やカルガモも多く、ツバメもたくさん飛んでいます。有機の田んぼは微生物が多く、それを食べる虫、さらに、その虫を食べる鳥たちなど、たくさんの生き物が集まってきます。自然の生態系の営みをみることが出来ます。

10月 収穫・乾燥

稲穂

11月 新米のお届け

ごはん

9月下旬から10月上旬、手塩にかけた稲を機械で刈り取ります。
脱穀、検査(米の格付け)を無事終えたお米は、11月頃にようやく消費者へお届けできます。

太陽豆腐

太陽豆腐
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「みやぎやの豆腐には、食べて美味しく甘みが強い大豆を使います。」とおっしゃる副社長。 「うちの豆腐で使っているのは煮豆にしても美味しい大豆です。
でもタンパク質が少ないので、豆腐にするとき非常に固まりにくく歩留まりが悪い。大量生産する一般の豆腐屋は使えません。しかし、うちではあえてその作りにくい大豆を選んでいます。なぜなら、『安心』はもちろん『おいしい』豆腐 を皆さんに食べて頂きたいからです。」

また、豆乳を固めるニガリは天然の海精ニガリを使用。大豆の旨みを引き出すと言われ、手に入りにくい貴重なものです。ニガリを上手にうてるようになるまで10~15年はかかるので、熟練の職人さんにしか扱えません。

「出来上がった豆腐を水にさらす工程がうちにはありません。大豆の旨みが逃げてしまうからです。でも、膨張剤や消泡剤を使うと、特有の酸っぱさ、つまりアク抜きが必要となる。だから一般の豆腐は水にさらすんです。」
みやぎやでは出来たてをそのままパックしてから水槽で冷やす、という工程を採用しているので、旨みが逃げずにおいしい豆腐になります。

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太陽醤油

太陽醤油

弓削多醤油(株)4代目 弓削多洋一さんより

醤油づくりに必要な、温暖な気候ときれいな水に恵まれた自然環境の中で、大正12年創業以来一貫して伝統技術を守りながら、醤油づくりに励んでおります。私どもの醤油に対する考え方は、「食品だから、安心して口に入れられなければいけない、調味料だから、うまくなければ意味がない。」この作り手としてのこだわりと、国内産有機大豆を使って作られた太陽醤油をどうぞお召し上がり下さい。

 国産の大豆だからこそ出る、旨みの濃い醤油。

「弓削多醤油」は、伝統的な醸造法を守りつつ、いち早くこだわりのしょうゆ造りに取り組んだ「太陽醤油」の蔵元です。「国産の大豆は外国産に比べてタンパク質が多く、うまみの濃いしょうゆができるんです。有機栽培の作物は生命力が強く、しっかり育っているので発酵もよく、おいしいしょうゆになります」と話すのは、弓削多醤油4代目社長の弓削多洋一さん。平成13年に有機JAS認定を取得しましたが、大変だったのはやはり原料の確保。また、有機の製品とほかの製品が生産過程で混ざらないよう、有機しょうゆのためのもろみ蔵も作りました。

明治から引き継いだ杉の木桶で、手間を惜しまず1年かけて発酵・醸造

弓削多醤油 蔵

そのもろみ蔵には、明治のころから使われているという杉の大桶が並んでいます。もろみは、蒸した大豆にひき割った小麦、種麹を混ぜ、麹菌が繁殖したところで塩水を加えたもの。昔ながらの寒仕込みで、毎年11月-翌3月にかけてもろみを作り、この木桶で1年かけて発酵・熟成させます。現在は温度調節しながら4-6ヶ月で造る醸法しょうゆが主流の中で、ここでは自然の温度変化に委ねた天然醸造を守り続けているのです。

また木桶には300種類もの微生物がすみ着いていて、発酵と熟成の働きを促します。このことで複雑で香り高い、しょうゆ独特の風味が生まれます。デリケートな微生物の働きを助ける人の手も重要です。発酵状態を見ながら、もろみを混ぜたりする世話が欠かせません。素材から製法まで、自然の力を大切にしたしょうゆなのです。

太陽醤油 見学

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自然の環のなかで育った、正真正銘の生命あふれるお茶

増田さん お茶 ひなた表紙

静岡県榛原郡金谷町は日本の代表的な茶所。眺めのよい斜面一面に茶畑が広がります。

増田さんが、農薬を使わずにお茶の栽培を始めたのは平成五年のころ。当時は無農薬でお茶を作る人を知らず、周囲からは「農薬なしでお茶ができるわけがない、経営が成り立たない。」と言われていました。

一般のお茶栽培では、農薬散布を年に十回以上行うと同時に、旨み成分であるアミノ酸の含有量を高くするために化学肥料を与えます。「農薬や肥料をたくさん使って、まるで毒のようなお茶を売って儲けるようなことはしたくない」と、増田さんは強い信念を持って、赤字覚悟で無農薬でのお茶作りに取り組み始めました。

増田さんのお茶づくり

農薬や化学肥料は、土壌や地下水の汚染を引き起こす上、自然の生き物を狂わせてしまう恐ろしいもの。増田さんは「土が良くなれば茶の木も育つ!」と、土の中の自然循環を復活させるためのあらゆる方法を試し、微生物肥料にたどり着きました。

おかげで増田さんの畑は、自然の生き物で一年中賑やか!キジや山鳩、カエル、クモ、ミミズ、カマキリ、たぬき、うさぎ、ヘビなどなど・・・。
「そこにあるもの、いるものは、必要があるからいるんです。」自然の姿そのままに、お茶の木も力強く根を張り、新芽を出して茶摘みを待つばかりです。

有機栽培のお茶づくりを始めたきっかけ(善光園さんのホームページより)

『私は高校を卒業後、会社員として仕事をしてきた中で、生協に7年程お世話になっていました。その時に食品添加物、農薬の危険性を知り食の大切さに気づかせてもらいました。そして31歳の時(平成3年)家業を引き継いでお茶栽培に取り組んだのです。
父や周りの先輩、農協の方などに農薬の事、肥料の事、仕事の手順を聞きながら「良いお茶を作らなければ」と 努力する日々が続きましたが、年間に使う農薬の多さにも驚いていました。
ある日、農薬散布をしていて、「 ウッ、気持ち悪い」と吐き気をもよおす事がありました。「 これは危ない。自分がこんなのをあびていたら、いつか病気になるのではないか」と不安になりました。
実際のこんな経験と前に仕事をしていた生協での知識の中から、やはりもっと自然に合った安全なものを作らなければと思ったのがきっかけとなりました。
まずは自分の健康、家族の健康の為に始めたのです。
手探りの中、勉強と実践を繰り返し、多くの出会いもありました。そして、私たちが有機栽培で農業をしていくことは、自然環境の為、ひいては日本の為、地球の為、になる取り組みなのだと自覚しました。私たちの小さな芽がやがて大きく広がって昔の自然が戻ってくることを願っています。

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