2020年07月

太陽の黒ごまができるまで

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皆さん、覚えていらっしゃるでしょうか。今まで弊社と長年のお取引があった国産ごまメーカーが、ごまの産地を偽装していたとして、2018年に大きなニュースになりました。日本の国産ごま生産の第一人者ともいえるようなメーカーさんだったので、それはそれはショックでした。その後は、国産ごまは市場からほとんど消えてしまいました。

しかし、その後も、お客様から「国産ごまがほしい!」という強いご要望をいただき、「どうにかして国産ごまを確保したい」と、弊社の取引先に聞いたりインターネットで情報を集めましたが、あっても既に売り切れ、または数が少なく分けて頂けない状況でした。本当に困り果てました。「国産のごまは、ここまで市場から消えてしまっていたのか」と・・・・・・

そんな折、弊社社長の鶴田から「国産ごまがなければ、作ればいい」という提案があり、鹿児島の農家の皆様にお願いし、ごまの栽培を始めてみることにしたのです。また、私たち太陽食品のスタッフも、横浜の生産者・栗原さんの有機JASの畑を一部お借りできることになり、「ごま育ててみよう!」ということになりました。

ごまは、古くから日本で食されてきた親しみのある食材です。原産地はアフリカ、紀元前三千年前から栽培されており、日本には奈良時代に伝わり、昔は多くの農家が自家消費用にごまを栽培していました。しかし、ごまを育て種子をとるのは大変な手間がかかるため、今では日本でごまを作る農家は激減しています。そんな状況を改めて知るにつけ、「国産ごまを廃れさせてはいけない!」という使命感にさえ駆られ、スタートしたごま栽培でしたが、鹿児島の農家さん含め、だれもごま栽培のノウハウなどなく・・・・・

昨年5月から開始したごま栽培。さて、どうだったのか?ご報告いたします!

 


【2019年3月】
 鹿児島の油屋さんで「ごま勉強会」!

とにかく、どこか「国産ごま」を扱っているところを探そうと手当たり次第に電話をかけたおかげで、鹿児島県の「伊集院製油」さんという昔ながらの油屋さんに出会い、ごま栽培やごまの加工方法を教えていただきました。太陽ではおなじみの鹿児島の寺原さん、ジャランさん、中間さんは皆、有機栽培の達人ですが、ごま栽培に関しては素人。伊集院製油さんにごま栽培のいろはを教えていただき助かりました!

ごま農家の下之段さんの畑も見学させていただき、ゴマ栽培はお天気との勝負、雨や台風で全滅というリスクもあるそうで・・・。ごまの選別も大変なのだと驚き、心配になりながらも「一度作ってみよう」と皆で励ましあい。いよいよ4月からごま栽培開始です!

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鹿児島の4軒の農家さんと一緒に
伊集院物産の内立輪さんに
ごま栽培方法を学びました。

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伊集院製油の創業者、
内立輪さん。御年80歳!
製油場でごま油の
製造方法を伺いました。

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下之段さんは、なんと90歳!
元気で毎日畑仕事。ハウスも
自力で建てたそうです。


【2019年5月】
 種まき、発芽、あとは毎週草むしり

ごまの国内自給率は0.1%。「ごま」が1000個あったとしたら、そのうち1個だけが「国産」・・・。栽培している人も同じようにとても少なく「ごまの育て方の教科書」というものもほとんどなし。畑によっても栽培方法は異なるため、基本的な栽培方法を「伊集院製油」さんで教えてもらったあとは協力農家さんが各自で工夫して種をまきました。

5月末~6月上旬にまいた種は1、2週間で発芽し、順調に成長中。しかし、ごまの成長期=梅雨の時期。雑草の勢いもすごいため、毎週毎週草むしりがかかせません。暑い中、手作業による除草は重労働です。

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小さなごま1粒から、芽が出て苗になるのですね。
(鹿児島・寺原さんの畑にて)

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↓ジャランさんは、ビニールマルチに種を撒き雑草対策。

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「自然農法」は草との戦いです。毎回、草が山になります。


【2019年7月】
 台風に備えて支柱設置。一部の畑では被害が・・・・・・

7月になるとピンクの可憐な花をつける株も出はじめました。花の下には鞘(さや)がつき、中にごまが実り始めます。今後は大雨、台風に備えないと!ごまは背丈が高く風が強いと倒れてしまうので、支柱をたてて保護します。

実は、ジャランさん、中間さんの畑は、支柱を立てる前に台風の被害を受け、倒れた茎に病気が発生!全滅という結果に・・ごま栽培の難しさを痛感しました。

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7月末の寺原さんのごま畑。苗の背丈も1m以上に。
これからは台風が強敵です。風対策は必須。

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ごまの花はかわいいですね!
花が落ちた後の鞘の中には、
白い赤ちゃんごまが入っています。


【2019年8~9月】
 いよいよ収穫!1本ずつ刈り取った後は乾燥へ

寺原さんのごまはなんとか無事に収穫までこぎつけることができました。葉や茎が黄色く変化してくると、鞘の中のごまも白→黄→茶→黒にかわってきます。葉を落とし鞘だけの状態にして1本1本手で刈り取り。鞘からごまがこぼれ落ちないように気をつかいます。その後、雨をよけて乾燥させると、ごまがパチパチと音をたて飛び出してくるのです。最後は、しっかり茎を手で振ってごまを収穫。しかし、ここからがまた大変です。葉っぱや鞘の破片なども大量に混じり、この選別作業が待っているのです。

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寺原さんの乾燥小屋。収穫した
ごまの茎を立てて干していきます。

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鞘からごまがこぼれ落ちます。
「黒ごま」できたんだ!と実感!


【2019年10月~】
 水洗い、ごみの選別。すさまじい作業でした!

まずは、唐箕(とうみ)という昔ながらの農具を使って、不純物を取り除きましたが、葉や鞘の破片、色の悪い未熟なごまは取りきれません。それを取り除くのは「すさまじい」作業でした。まず洗い、沈んだごまを分別した後にふるいでごみを落とします。1週間以上天日干した後、最終的には小さなごみをピンセットや絵筆などを使って選別していきました。「色彩別選別機」という何百万円もする機械があれば選別も簡単なのですが、そんな機械はあるはずもなく・・・・・・

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ごま水洗い中。浮いたごまは分別。
これを20kg分繰り返しました。

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絵筆で選別中。異物を残すわけに
いかないので集中して作業します。


【2020年6月】
 しも農園さんの力を借り「太陽の黒ごま」完成!

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農家さんと太陽スタッフで手分けして選別を行い、ようやくできた「太陽の黒ごま」。
製品化するために色々なメーカーさんに当たったところ、幸運なことに、宮崎県の「しも農園」さんに出会ったのです!そして、「しも農園」さんがお忙しい時間を割いて私たちのごまも加工してくださることに!最終的に「洗いごま」「いりごま」「すりごま」にしていただきました!

寺原さん、本当にお疲れ様でした!

 


 

太陽スタッフの畑はどうだった?

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昨年5月、太陽食品本社より歩いて5分程の有機農家の栗原さんの畑をお借りして、太陽食品のスタッフもごまを植えました。畑を耕し種を撒き、毎週草むしりに通っていましたが、昨年は雨が多かったせいか、途中で枯れてしまったり、最後も大きくなりきれず・・・・・・
ほんの少し(手のひら一杯分くらい!)収穫できましたが、ごまの味がしませんでした・・・・・・

「今年こそは!」と2020年もまたごま栽培にチャレンジ中です!

鹿児島県産、自然農法のごま
太陽の黒ごま ぜひご賞味ください!

 

2020年7月29日 希望が丘店NEWS

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皆様お元気ですか?

 

 

スイカ、ともろこし、オクラ、

夏野菜が揃いました。

パワーアップして乗り切りましょう!

 

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太陽のゴマが出来ました。

国産で自然農法の最高のゴマです

近所のお友達!

がくちやんのおすすめです皆さんに

 

2020年7月10日 希望が丘店NEWS

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夏の感謝セール開催

7月13日(月)から

7月26日(日)まで行ないます。

混乱回避の為分散化に

ご協力お願いいたします。

 

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今しか味わえない

菊島さんのすもも入荷しました。

なんと美味しい可愛いすもも

今がチャンスです