伝統的な醸造法を守りつついち早く有機しょうゆ造りに取り組んだ太陽醤油の蔵元「弓削多醤油」さんと、昭和5年の創業から70年以上にわたり、味噌作りの伝統を継承してきた太陽味噌の蔵元「新井武平商店」さんを訪ねました。
弓削多醤油さんを訪ねて・・・「皆さん今日は五感でしょうゆを感じて下さい!」
大正12 年創業の弓削多醤油は、埼玉県日高市と坂戸市にまたがって500m 程離れた場所に工場が隣接し、新しいしょうゆ蔵は見学しながら学べる施設「醤遊王国」として一般に公開されています。今回は4代目社長の弓削多洋一さんに醤油の原材料、造り方、丸大豆醤油って何?醤油の搾り方、木桶の秘密など興味深いお話を伺いながら見学しました。身近な調味料でありながら知らないことも多く、参加された皆さんも熱心に聞き入っていました。
「もろみの蔵に入ると、不思議と元気が出るんです。微生物がたくさん働いている空間では人間も気持ちが良くなるのでしょう」と弓削多さん。見学した私たちも五感で満喫し、とても満たされました。
<視覚> 微生物の躍動 もろみの発酵風景
<臭覚> これこそが日本の食文化の源!!
しょうゆ、もろみの蔵の香り
<聴覚> もろみの生きている音「ボコ、ボコ」
<味覚> しぼりたての生しょうゆ
(甘くてやわらか。最高の味!!)
<触覚> 木桶の歳月を感じるあたたかさ
新井武平商店さんを訪ねて・・・「数あるうちの味噌の中で太陽味噌は特別なんです」
埼玉県秩父郡皆野町。昭和4年にみそ製造業を創業した新井武平商店の3代目、新井藤治さんが工場を案内してくれました。新井さんの説得力のある話ぶりに、参加した方々もうなずきながら聞き入っていました。工場見学の後は、地域の人のために平成16年から解放しているというホールで昼食タイム。お漬物や自慢のお味噌汁の試食も頂き、心も体も満足のひと時を過ごしました。
粒みそは大手メーカーでは粒みそは作らないってホント?
こしみそと言うと上品で高級なイメージがありますが、いうなれば出来上がった粒味噌をこしたものです。一方粒味噌は出来上がった味噌そのままだから、大豆の旨みを存分に味わうなら粒味噌に限りますね。実は大手のメーカーでは、粒みそはほとんど作らないんです。なぜなら、出来上がりそのままを出荷するため、異物の混入などのチェックに手間を要しコストがかかります。新井武平商店さんでは、特別に用意した大豆の旨みを自然醸造で引き出した、最高のおいしさを味わってほしいという理由で、粒みそを提供しています。太陽粒みそは本当に貴重なものなのです。

●スタッフレポート●
太陽醤油、太陽味噌の蔵元見学ツアーに行ってきました。今回、会員の方々と共にスタッフも含め、35名で蔵元の弓削多醤油さん、新井武平商店さんに伺いました。当日の天候は予報通りの雨でしたが、不思議と太陽食品の行事って、雨が降っていても現地に着くと晴れてしまうんです。
蔵元へ行って太陽醤油の弓削多さん、太陽味噌の新井さんに会ってその人柄と伝統を守りながら合理化できるところは合理化し、80年、90年と守り続けている情熱を感じました。ユネスコで日本食が無形文化遺産になり、海外では日本食がブームになり、醤油も味噌も注目を浴びるようになってきていますが、当の日本人は醤油の消費量が毎年2%ずつ減っていると聞き、もっと普及しなければと感じました。

醤油も味噌も、国内産の大豆は貴重ですが、太陽食品ではさらに有機の大豆、有機のお米を手配して仕込んで頂いています。太陽食品専用の桶があり、見ると愛着がわきますよ。ツアー参加者の方々には゛五感”で感じて頂き、帰りのバスの中では皆さま良い顔になっていました。そういえば弓削多さんが「蔵の中に入るとな んとなく良いエネルギーをもらい、気持ちよくなるんです」とおっしゃっていましたが、そのせいかなと、今になって思います。
太陽食品 社員・浅田
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